今から布おむつを始めるパパママに伝えたい。宮城舞さんが実践するストレスフリーな布おむつライフ
素敵なママのサステナブルな暮らしを紹介する連載「わたしとBare and Boho」。
今回お話を伺ったのは、モデルだけでなく、ファッションブランド『EM』のプロデューサーや子供服のセレクトショップ『Babu』の開設など、多方面で活躍の場を広げている宮城舞さん。自分らしいサステナブルの取り入れ方や『Bare and Boho』の魅力について教えていただきました。
娘さんが通う保育園で、ほぼ毎日布おむつを使っているという宮城さん。慣れない人は大変そう……と躊躇しがちな布おむつも、初めから面白そう!とポジティブなイメージを持っていたのだとか。
逆に頭を悩ませたのは「布おむつをネットで検索しても欲しいデザインがなかったこと」と当時を振り返ります。
「とりあえず、ネットでマジックテープの布おむつカバーを1枚購入してみたのですが、デザインがあまり気に入らなくて。マジックテープは取り外しがラクなぶん、フィット感が少なくて、うんちやおしっこが漏れてしまうケースも多かったんです」
そんな時、偶然出会ったのが『Bare and Boho』の布おむつでした。
「友人のSNSで『Bare and Boho』の布おむつを見た瞬間、〝これが欲しい″と思って、すぐにホームページをチェックしました。マジックテープではなく正面にスナップボタンがたくさんついているのも好きなポイント。赤ちゃんの成長に合わせて、サイズ調整できるから、しっかりフィットするし、何よりデザインがおしゃれ。まさに私が探し求めていた布おむつでした」
デザインを楽しみながら自由に選んで、自分の好きなものを使いたい
「最初はスナップボタンをどこに留めたらいいんだろう? と迷うこともあったけど、何回か試していくうちに慣れて、いまではスムーズに取り替えられるようになりました。保育園の先生からも〝●●ちゃんの布おむつが可愛い~″って、褒められたんですよ(笑)」
そう話しながらも娘さんの布おむつを手早く取り替える姿は、まるでCMのワンシーンのよう。娘さんとコミュニケーションをとりながら過ごす時間は、毎朝の大切なルーティーンになっているといいます。
見た目だけでなく、一番のお気に入りは耐久性が優れていること
「保育園から汚れたカバーを持ち帰り、他の洗濯物と一緒に洗濯機へ。ざぶざぶ洗って、乾燥機をかけていますが、型崩れしにくく、毛玉ひとつできないのには感動しました。それに実際に布おむつ育児を経験して気付いたのは、意外と手軽で思った以上にメリットが多かったこと」
長い目でみると使い捨ての紙おむつを使い続けるよりもずっとエコで経済的
「例えば、息子の時は紙おむつ一択だったので、保育園で1日5~10枚紙おむつを使っていたんですが、娘は1日2~3枚使うかどうか。廃棄する紙おむつの量を格段に減らすことができます。それに紙おむつをたくさん購入しなくて済むのは、経済的にもありがたいですよね」
布おむつを始める場合、何をどれくらい買ったらいいか悩んでしまう方も多いはず。そんな方に向け、宮城さんは「まずはカバー2、3枚とインサート5枚を揃えてみては?」と話します。
「娘が通っている保育園では専用のインサートではなく、簡易的な布をカバーの中に入れているだけなので、おしっこやうんちがついてしまうことも。普段は5枚あるカバーのなかから2,3枚を洗濯して、やりくりしています。出産準備として大量買いせず、自分に合ったものを少しずつ試しながら増やしていくのもおすすめですよ」
SNSで垣間見る姿は、仕事に育児に家事とアクティブなママの印象を受けますが、娘さんを妊娠中は「人生で一番ダラダラしていた(笑)」とか。
「コロナ禍だったこともあり、家から一歩も出ずダラダラ過ごしていたのですが、その生活にも飽きてしまって。最近はこれから迎える40代に向けて、人生設計を逆算し、いま何をすべきか。旦那さんと話し合っている最中なんです」
そのひとつが今年から始めた子供服のセレクトショップ『Babu』の開設。
「自分発信でやってみると大変なことや失敗もあるし、難しいんですけど、何事も口先だけじゃなく、やり始めるのが大切。思っているだけじゃなくて、とりあえず、ぜんぶやろうと。プラスになるならないを考える前にまずは行動しようと思っています」
そんな想いが自身のライフスタイルにも大きな変化をもたらしたそう。
できることから少しずつ始める、サステナブルライフ
「去年の夏、すごい暑かったじゃないですか。さすがに危機を感じて、地球環境のことを自分なりに調べてみたんです。とはいえ、脱プラ生活を実現するのは難しい。じゃあ、普段使っている水なら簡単にできるかなと思って。まずは、洗剤を変えるところからスタートしました」
「いろいろ試してみて、1番良かったのが植物原材料・ミネラル成分のみでつくられたオーガニック洗剤『sonett(ソネット)』。ちゃんと泡立って、汚れやにおいもちゃんと落ちる。この洗剤に変えてから、糸くずフィルターのところにヘドロがつかなくなったんですよ!」
色分け洗濯不要!『ドクターベックマン』の色移り防止シート
「この色移り防止シートは洗濯機に1枚入れるだけで、白も色・柄も一度に洗えるスグレモノ。面倒な色分け洗濯をする必要がないぶん、時短にも節電・節水に繋がるんです。本当に微々たるものですが、楽しみながら気負わずに環境配慮につながっていけば、嬉しいですよね」
子供服も今あるものを長く大切に使うように
「単純に昔から古着が好きということもありますが、オーガニックコットンで作られた服でなくても、誰かが着た服(古着)を自分がもう一度大切に着ることもサステナブルだなと思って。息子が赤ちゃんの時に着ていた服や出産祝いでいただいたおもちゃを捨てずに娘へ譲り、大切に使うように心がけています」
「今日、娘が着ているデニム素材のサロペットも、武蔵小山にあるアメリカキッズ古着専門店『Little GREEN』で購入したもの。同じブランドのサロペットでも、年代や洗った回数、着た回数によって色みが全然違うんですよね。ここのお店は生後3ヶ月からキッズまで品揃えが豊富なので、古着好きにはたまらないと思いますよ」
『Bare and Boho』の他の商品も気になっていた宮城さんにフードスモックやお食事エプロンを使ってもらいました。
フードスモックは、食べ掴みするいまの時期にぴったり!
「スナップボタンで袖丈を調節できるから、腕まくりしなくてもいいのが助かります。毎日使い続けるものだからこそ、使いやすく・心地よいものを。そしてそこに、デザイン性やサステナブルな要素がプラスできたら、なお良いですよね」
おうちでも保育園でも使うお食事エプロンは、大きめが◎
「軽くて持ち運びにも便利なお食事エプロンは、汚れたらさっと洗えて、繰り返し使えるのが嬉しいポイント。このパーム柄は娘に似合いそう」
お気に入りの一着を長く大切に着るのと同じように、「おむつも使い捨てではなく、繰り返し長く使うことが大切」と宮城さんは続けます。
カバー1枚とインサート数枚あれば災害時にも重宝するはず
「小さなお子さんがいる家庭では、防災リュックにおむつを入れると思うんですけど、紙おむつの場合は毎回サイズを見直しが必要ですよね。その点、『Bare and Boho』の布おむつはサイズを問わず、洗って何度も使うことができる。いざという時に心強いですし、環境にやさしい点も共感できるなと思って」
サステナブルやエコというと、なんだか難しいそうと考えてしまう方も多いかもしれません。でも、宮城さんのように自分から調べて、情報を知ることによって、心地よくなっていく。ベストが無理でも、ベターな選択ができるように。
『Bare and Boho』の布おむつとできることから少しずつ、始めてみませんか。
宮城 舞(みやぎまい)1988年神奈川県出身。数多くのファッション誌で専属モデルを務め、2017年より光文社『CLASSY.』で活躍中。自身のブランド『EM(イエム)』のプロデューサーや子供服のセレクトショップ『Babu』を開設するなど、多方面で活躍の場を広げている。インスタグラムやYouTubeチャンネル『宮城の舞TV』で飾らないライフスタイルを配信中。プライベートでは4歳の男の子と10ヶ月の女の子のママ。
撮影/石野千尋 取材・構成/川口ゆかり